解説
えんどう豆の豊富な栄養成分
えんどう豆は、春から夏にかけて採れる野菜で日本の食卓でもなじみ深い食材の1つです。えんどう豆にはビタミン、ミネラル、タンパク質、食物繊維などの栄養成分が豊富に含まれています。
また、えんどう豆の特徴でもあるきれいな黄緑色はカロテンという成分のためで、活性酸素を抑える効果があるといわれています。活性酸素は身体の中に過剰に増えると細胞を傷つけてしまうため、老化や動脈硬化、がん、生活習慣病の原因になるといわれています。つまり、えんどう豆に含まれるカロテンには動脈硬化や生活習慣病を防ぎ、健康を維持する効果を期待できます。
えんどう豆の健康効果は生活習慣の予防だけではありません。疲労回復や美肌の維持、筋力維持などの効果も期待できるといわれています。筋力維持というと、筋肉トレーニングの時にプロテインを飲んだことがある方もいるかもしれません。
日本では、プロテインというと牛乳から作られた“ホエイプロテイン”や大豆から作られた“ソイプロテイン”などの名前をよく聞きます。一方で、海外ではえんどう豆から作られた“ピープロテイン”も注目を集めています。
実際に、18〜35歳の成人を対象にした海外の研究ではピープロテインを摂取して筋肉トレーニングしたグループはそうでないグループに比べて筋肉量が増加したことが明らかになっています。また、ピープロテインは乳製品や大豆に対してアレルギーがある方でも服用できる点がよいといわれており、海外ではサプリメントとして販売もされています。

えんどう豆の上手な食べ方
えんどう豆には、さまざまな健康効果があることがわかりました。では、どのように食べるのがよいのでしょうか。まず、えんどう豆は乾燥に弱いので、そのまま置いておくと水分を失ってしまいます。購入したら袋に入れて野菜室などに保管し、2〜3日のうちに調理して食べるようにしましょう。
新鮮なえんどう豆は、豆ごはんとして白米と炊き込むと彩りもきれいです。タケノコなどの野菜と一緒に煮物にしてもよいですし、炒めて卵とじにすることもできます。スープに入れたり、バターで炒めて副菜にするのもよいでしょう。食事に彩りを与えるだけでなく、栄養バランスがよく多くの健康効果を期待できるのでぜひ取り入れてみてください。

<参考文献>
■旬の食材百科
『グリーンピース/エンドウ豆の栄養価と効能』
■わかさ生活
『えんどう』
■Journal of the International Society of Sports Nutrition
『Pea proteins oral supplementation promotes muscle thickness gains during resistance training: a double-blind, randomized, Placebo-controlled clinical trial vs. Whey protein』
執筆 : 医師 大塚真紀
編集 : my healthy(マイヘルシー)編集部
統計データ
月に1回以上、えんどう豆を食べていない人は、筋力が衰えやすくなるリスクが2.83倍になります。
A: 月に1回以上、えんどう豆を食べていますか?
B: 筋力が衰えていますか?
A | |
---|---|
はい | いいえ |
8.4%
26人 |
91.6%
283人 |
B | |||
---|---|---|---|
はい | いいえ | はい | いいえ |
3.56%
11人 |
4.85%
15人 |
61.81%
191人 |
29.77%
92人 |
Z検定値 | 2.58 |
---|---|
オッズ比 | 2.83 |
信頼度 | 99.0% |
- ・オッズ比
AをしないとBになるリスクがX倍になることを示しています。 - ・信頼度
信頼度はデータの関連性の正しさを表しています。
(統計学のZ検定を使用)
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