さやいんげんも目にいい食べ物だった!
リスク
7.15倍

さやいんげんも目にいい食べ物だった!

週に1回以上、さやいんげんを食べていない人は、視力が裸眼で0.7未満になりやすくなるリスクが7.15倍になります。

解説

さやいんげんに多く含まれるβカロテン

目にいい食べ物としてはブルーベリーが有名ですが、実はさやいんげんにも視力を保つ効果があるのです!さやいんげんの旬は夏ですが、実際には年に数回収穫できるため、別名サンドマメ(三度豆)とも呼ばれています。では、さやいんげんにどんな栄養素が含まれているのか見ていきましょう。

さやいんげんの栄養で最も注目されるのはβカロテン。生のさやいんげんには100gあたりβカロテンが520μg、ゆでたさやいんげん100gには500μg含まれています。βカロテンは抗酸化作用をもち、目の病気の1つである黄斑変性症を予防します。

黄斑変性症は50歳を過ぎると急激に増加する加齢に関連した眼疾患で、見たものを認識する網膜の中心の黄斑の機能が低下します。症状としては景色が部分的にゆがんだりぼやけたり、欠けたりします。アメリカでは失明の原因で最も多い黄斑変性症を、さやいんげんに含まれるβカロテンで予防できるのです。さらにβカロテンには目の細胞や粘膜の新陳代謝を促す作用もあります。

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βカロテンはビタミンAに変換される

目にいい成分としてはビタミンAが有名ですが、実はビタミンAはβカロテンが体内で変換されて作られます。ビタミンAはサプリメントでも摂取できますが、脂溶性であるため、とりすぎると中毒症状を引き起こします。しかし、βカロテンで摂取すると、身体が必要な分だけビタミンAに変換するので、中毒の心配はありません。

目の網膜には色をとらえる部分と光をとらえる部分がありますが、ビタミンAは光を感じる部分の働きに効果があります。逆にビタミンAが不足すると光をとらえにくくなるので、暗いところでは物が見えにくくなります。そのほかにビタミンAは涙の産生を促すことで、現代人に多いドライアイの改善も期待できます。

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ビタミンB2にも目にいい効果が

このようにさやいんげんに含まれるβカロテンは様々な経路で目を保護して、視力の低下を防いでくれるのです。そのほかにさやいんげんに含まれるビタミンB2も網膜や粘膜を保護して、目の細胞再生を促してくれます。生のさやいんげんにはビタミンB2が100gあたり0.11㎎含まれていて、目が充血する人や疲れ目の人に効果的です。

さやいんげんを摂取して目のトラブルを回避しましょう!

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<参考文献>
■文部科学省
『日本食品標準成分表 2015年版(七訂)』

執筆 : 医師 春田萌
編集 : my healthy(マイヘルシー)編集部


統計データ

週に1回以上、さやいんげんを食べていない人は、視力が裸眼で0.7未満になりやすくなるリスクが7.15倍になります。

A: 週に1回以上、さやいんげんを食べていますか?
B: 視力は裸眼で0.7未満ですか?

A
はい いいえ
2.6%
8人
97.4%
301人
B
はい いいえ はい いいえ
0.65%
2人
1.94%
6人
68.61%
212人
28.8%
89人
Z検定値 2.75
オッズ比 7.15
信頼度 99.4%
集計数:309人
  • ・オッズ比
    AをしないとBになるリスクがX倍になることを示しています。
  • ・信頼度
    信頼度はデータの関連性の正しさを表しています。
    (統計学のZ検定を使用)
    >数値の見かたはこちら

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