解説
砂糖入りの炭酸飲料などをたくさん飲むと、エネルギーの取りすぎから肥満につながりやすくなります。肥満はインスリンの働きが悪くなる“インスリン抵抗性”とも関連があります。アメリカの調査では、コーラなどを1日1缶以上飲んでいる人は、糖尿病の前段階に進み、インスリン抵抗性が高くなるリスクが4割以上も増えたといいます。
肥満でインスリン抵抗性の高い人は、花粉など空気中のアレルギーを引き起こす物質を感じやすくなったり、アレルギー性ぜんそくを起こしやすくなったりするという報告があります。
甘い飲み物を飲みすぎることで食事のバランスが乱れ、ビタミン、ミネラルが足りなくなって鼻の粘膜が弱ってしまうことも考えられます。水やお茶など、身体に負担をかけすぎない飲み物を習慣にしたいですね。
<参考文献>
■厚生労働省 e-ヘルスネット
『インスリン抵抗性(いんすりんていこうせい)』
■THE JOURNAL OF NUTRITION
『Sugar-Sweetened Beverage but Not Diet Soda Consumption Is Positively Associated with Progression of Insulin Resistance and Prediabetes』
■Allergy
『Association of obesity and insulin resistance with asthma and aeroallergen sensitization.』
執筆 : 志賀葉子
編集 : my healthy(マイヘルシー)編集部
統計データ
砂糖入りのジュースをよく飲んでいる人は、花粉症になりやすくなるリスクが2.02倍になります。
A: 砂糖入りのジュースを飲まないようにしていますか?
B: 花粉症ですか?
A | |
---|---|
はい | いいえ |
45.6%
141人 |
54.4%
168人 |
B | |||
---|---|---|---|
はい | いいえ | はい | いいえ |
16.83%
52人 |
28.8%
89人 |
29.45%
91人 |
24.92%
77人 |
Z検定値 | 3.04 |
---|---|
オッズ比 | 2.02 |
信頼度 | 99.7% |
- ・オッズ比
AをしないとBになるリスクがX倍になることを示しています。 - ・信頼度
信頼度はデータの関連性の正しさを表しています。
(統計学のZ検定を使用)
>数値の見かたはこちら